学習塾、岐阜地域に一極集中

2008年 3月15日(土) 岐阜新聞
多い児童生徒数に照準
http://www.gifu-np.co.jp/kikaku/2007/closeup/keizai080315.shtml
岐阜市街地を中心に活気づく学習塾産業。ニーズは多様化し、各社の戦略はさまざま。マンツーマンで、柔軟な対応がとれる個別指導塾も目立ち始めた=岐阜市加納栄町通、ホームズ個別指導学院岐阜本部

 県内屈指の商業地域であり、岐阜市の玄関口となる名鉄岐阜駅周辺で、学習塾が相次いで進出している。大通りに面したオフィスビル群の中に、次々と姿を現す大手学習塾のビル。深刻な少子化が叫ばれる今、なぜ子どもを市場とする業界が活況を呈しているのか。岐阜地域に校舎新設が集中する背景は。教育産業を取り巻く数々の条件を分析しつつ、学習塾業界の思惑を探った。
名鉄岐阜駅周辺

 岐阜市のメーンストリート・神田町通り。名鉄岐阜駅から北上すると、すぐに志門塾岐阜本部が目に入る。県内最大手の東海プロセスサービス(大垣市)が2005年に開校した。100メートル先には東証一部上場の秀英予備校(静岡市)岐阜本部と、能開ゼミを展開するティエラコム(神戸市)の東進衛星予備校岐阜金宝町校が向かい合う。大手学習塾が商業・金融街の一角に食い込み、存在感を示している。

 東海プロセスの成瀬正社長は「地域トップクラスの高校合格者数に圧倒的なシェアを持つ地元同業者がみられない中、中心市街地の衰退で岐阜駅前の好立地に空き物件が多くあり、全国大手がこぞって進出した」と分析する。
地元勢力も参入

 学習塾業界の盛り上がりは、行政の教育施策にも起因する。県内では02年の公立高校入試から学校特色化選抜がスタート。受験制度やゆとり教育による指導範囲の頻繁な変更が、情報が豊富で行政方針にとらわれない、柔軟な対応が可能な塾への市場ニーズを高めている。

 各社の積極展開は、岐阜市を中心に羽島市郡、各務原市を含めた岐阜地域一帯に及ぶ。05年以降、東海プロセスは同地域内で9校、各務原市を発祥地とする蛍雪ゼミナール(岐阜市)も5校を開校。国内大手のさなる(東京都)は可児、多治見校を閉鎖する一方、岐阜市に3校を新設した。

 大手の競争に割って入る地元新興勢力もある。昨年末にホームズエデュケーション(岐阜市)が岐阜市に開校したホームズ個別指導学院は、講師1人に生徒は最大2人の個別指導塾。川瀬憲司学院長は「個人主義が強まり、県内でも個別ニーズは急速に高まっている」とし、4月には岐阜地域で新たに4校を開く。
課題は講師確保

 岐阜地域に校舎新設が集中する一因を、蛍雪の臼田克敏専務は「岐阜地域の児童生徒数は当面減らない。市場のある地域で効率的なシェア拡大を考えるのは当然の流れ」と説明する。

 実際、県教育委員会の統計(07年5月1日現在)に基づき、県内公立中学1―3年生と同小学生1―3年生の学年平均人数をみると、岐阜地域では小学生が中学生よりも9%多い。県内5圏域中、小学生の数が中学生を上回るのは岐阜地域だけだ。

 ただ、岐阜地域への一極集中は、業界に講師の確保という課題ももたらした。採用の売り手市場で優秀な人材の獲得が困難な中、各社は塾生OBの学生アルバイトを雇ったり、研修専門部署を置いたりと腐心する。「塾は人的パワーによるサービス業。いかに優れた講師をそろえるかが、塾全体の将来を左右する」と臼田専務。

 学習塾は今まさに、県都岐阜市を舞台に群雄割拠。限られたエリアでのシェア拡大は、子どもだけでなく講師をも巻き込んでいる。“過当競争”という緊張感を伴いながら、しばらくは激しい勢力争いが続きそうだ。

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posted by もっくん at 23:44 | 能開の概要
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